ミツバチの大群が突如消失してしまう現象が世界で頻発している(AP)【拡大】
それまでも米国で「野生種のミツバチの個数が減少している」との指摘は出ていた。そして、飼育されるミツバチの大群が巣箱から突如消失してしまう現象が実は米国各地で多発していることも分かり、「蜂群崩壊症候群」との名称が次第に定着した。
そして、米農務省が今年5月13日に発表した調査結果が業界や市場に衝撃を与えた。米国内のミツバチの群れが4月までの1年間で42・1%消失したというのだ。これは2年前の45・2%に次ぐ高水準だった。
また、蜂群崩壊症候群かよく似た現象が、スペインやポーランドなどの欧州各国、カナダ、インド、ブラジル、台湾など、世界各地で報告されていることも判明した。日本でも報告例が相次ぎ、2013年ごろから神奈川県三浦半島では、飼育しているミツバチが大量に謎の消失をとげる現象が起き、養蜂業者に大きな損害が発生。県が調査を始める事態となった。