ミツバチの大群が突如消失してしまう現象が世界で頻発している(AP)【拡大】
ハーバード大の実験の前にも、金沢大の研究チームがやはりネオニコチノイド系農薬が蜂群崩壊症候群の原因である可能性が高いとの実験結果を発表している。ネオニコチノイド系農薬は、たばこに含まれるニコチンに似た物質が主な成分で、農薬や殺虫剤として広く使用されている。欧州連合(EU)はすでに、ネオニコチノイド系農薬の使用を禁じる措置をとった。
だが、まだネオニコチノイド系農薬が蜂群崩壊症候群の原因と特定されたわけではなく、農薬メーカーなども「ミツバチの大量消失の主な原因ではない」と反発している。
このため、農薬やストレスなどさまざまな原因が複合的に作用しているのではないかとの指摘もある。
食卓の危機
ミツバチは農作物の受粉に欠かせない昆虫だ。米政府や調査機関のデータによると、リンゴ、クルミ、アーモンド、豆類など北米の商業作物のうち90種類以上がミツバチの受粉に頼る。ミツバチの存在なくしては、ふだんの食卓すら維持できなくなってしまう恐れがある。米CNNは、「このままでは養蜂業に未来はない」と嘆く業者の声を取り上げ、警鐘を鳴らす。