ミツバチの大群が突如消失してしまう現象が世界で頻発している(AP)【拡大】
原因究明は道半ば
蜂群崩壊症候群はなぜ発生するのか。世界中の研究者が調査に乗り出し、実に多くの原因が指摘されてきた。主なものだけを挙げても、(1)殺虫剤などの農薬(2)病原菌や寄生虫(3)栄養不足(4)ストレス(5)遺伝子組み換え作物-などがある。
(4)については、緑の自然環境の減少による都市化がミツバチに限らず昆虫にダメージを与えているとの見方は強い。さらに米国の養蜂業では、ミツバチが入った巣箱をトラックに積み込み、開花時期に合わせて全米各地を移動するのが主流だ。この移動がミツバチにとってストレスになるのではないか、とされる。
ただ、蜂群崩壊症候群の「犯人」として最近有力視されているのは、(1)の農薬だ。米ハーバード大などの研究チームは今年2月、ネオニコチノイド系農薬をミツバチの群れに与えたると、冬場から春先にかけてハチが急減し、蜂群崩壊症候群とよく似た現象が発生したとする実験結果を発表。投与した農薬は実際の農場で使用されるレベルで、「世界各地で起きている蜂群崩壊症候群の原因がこの農薬である可能性が高い」と結論づけた。