施工不良による傾きが発覚した横浜市都筑区のマンション前には多くの報道陣が詰めかけていた=15日午後【拡大】
人気物件が一転
マンションは大型ショッピングモール「ららぽーと横浜」に隣接。「三井ブランド」を前面にアピールし、若いファミリー層に人気があった。販売価格は3000万~4000万円台が中心で、市内の不動産業者は「買い物に便利という点が人気で、中古も値崩れせずに高値で売買されていた」と話す。
だが、問題の発覚でそれも一転した。「売却希望があったとしても、断らざるを得ない」。
分譲から9年。新たなコミュニティーも成熟してきたところに降って湧いた出来事に、60代の主婦は「買ったときには友人から『商業施設も近くにあっていいわね』といわれ、住めてうれしかった」と振り返り、悔しさをにじませる。
三井不動産レジデンシャルは傾いている1棟だけでなくマンションを構成する他の3棟も含めた全4棟の建て替えを前提に住民との交渉を続ける方針を示したが、住民の意向も一枚岩ではないのが現状。大学3年生の男性(20)は「就職活動を控えるなかで、建て替えで引越しする必要に迫られるのは困る」と訴えた。
部屋の買い取りや補償、建て替え完了までの仮住まい…。住民の不安要素は尽きそうにない。