中国人の男女と偽装結婚していた日本人の夫婦。1歳児と保育園児2人を抱える「普通の家族」として周囲から認識されていた。困窮を極めた末、中国人女ブローカーの甘言にはまってしまったのか…【拡大】
「想定問答」の用意も
在留資格を得たい外国人、戸籍を汚してでも報酬を得たい日本人、手数料狙いのブローカー。三者の利害が一致する偽装結婚は、実態把握の難しさも特徴だ。
結婚の形や家族の関係は実にさまざまで、日本人と外国籍の男女が出会ってすぐ入籍したり、別居のままであったりしても、「それだけで即座に偽装結婚だと断定できない」(捜査関係者)。婚姻届を受け付ける役所では書類の不備がなければ原則そのまま受理するため、行政上の手続きで看破することも困難だ。
とはいえ、関係機関も手をこまねいているわけではない。入国管理局では、日配の在留資格を認定・更新する際に、書類上だけでなく「毎朝何時ごろに起床しているか」「朝食のメニューは何が多いか」といった面接形式の審査を配偶者双方に行うなどして、結婚の真実性を確かめている。