スーパースターを破滅させた“無間地獄” 幻聴、幻覚、依存…経験者が語る (2/6ページ)

2016.3.5 17:04

覚醒剤を所持、使用したとして逮捕され、世間に衝撃を与えた元プロ野球選手の清原和博容疑者。「一度使えば人生を破滅させる」といわれる覚醒剤。依存の〝無間地獄〟から抜け出すには…

覚醒剤を所持、使用したとして逮捕され、世間に衝撃を与えた元プロ野球選手の清原和博容疑者。「一度使えば人生を破滅させる」といわれる覚醒剤。依存の〝無間地獄〟から抜け出すには…【拡大】

 川畑教授によると、覚醒剤は体内に取り込むと、脳内のドーパミン神経細胞に作用し、ドーパミンが強制的に放出される。

 ドーパミンとは「脳内麻薬」「快楽ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質。勉強やスポーツなどの「動機付け」の効果があるが、過剰に分泌されると快感をもたらす。これが、覚醒剤による精神的な依存を生み出す。

 実はドーパミンを分泌するメカニズムそのものは、たばこや酒といった嗜好品と同じだ。決定的な違いは依存性の強さにある。一度覚醒剤を体内に取り込むと、「快感の記憶」が脳に刻み込まれ、影響は死ぬまで消えないといわれる。

 とりわけ見逃すことができないのが、覚醒剤の使用頻度と快感の関係だ。

 「一度使えば破滅

 マウスを使い、覚醒剤を毎日投与するグループと、7日に1回投与するグループとを比較観察した実験結果がある。投与後のマウスの運動量を調べると、7日に1回のグループがより活発に動き回っていた。つまり、7日に1回の使用者の方が毎日使う人よりも快感の度合いが高いといえる。

「間隔が空けば空くほど、快感の度合いはますます強まる」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。