日本は、ベトナムとの関係も急速に深めている。フィリピン寄港の次に、海自護衛艦2隻は潜水艦と別れ、ベトナムの要衝カムラン湾を訪問し、やはり大歓迎された。
4月17日から19日にかけては、海上自衛隊のヘリ空母「いせ」が南シナ海の海空域で、米豪海軍と、戦術行動や通信訓練の共同演習を行った。日本が「航行の自由作戦」を支持しているのはいうまでもない。
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日本の外交や、自衛隊による関係国との安全保障協力が取るに足らないものであれば、中国は無視するだけだ。反発しているということはすなわち、「効いている」ことを意味する。沿岸国のフィリピン、ベトナムを後押しし、米国などと連携する日本の南シナ海への積極的な関与は、中国の覇権主義を阻む方向に作用しているのだ。
南シナ海を中国の覇権主義が支配すれば、日本などアジア諸国、それに米国の安全と繁栄はひどく損なわれる。
日本は尖閣防衛だけをしていればよいというのは愚見といえる。南シナ海を料理すれば、中国は勢いを増して侵略の手を伸ばしてくるからだ。南シナ海が「自由で平和な海」であるために日本が力を尽くすことこそ国益にかなっている。