【シリーズ エネルギーを考える】放射線より避難リスクが心配 (5/7ページ)

2016.5.26 05:00

 「福島にも反原発の活動家が入っていて、甲状腺がんなど放射線健康被害をあおるような活動をしています。政治信条を持つのは勝手ですが、結果的には住民を不幸にする活動をしていることになります。私はがんの放射線治療をする医師として、放射線を日常的に扱い、31年間で2万5000人の患者を治療してきました。前立腺がんでは8万ミリシーベルトもの放射線を照射するケースもあり、私自身も年間10ミリシーベルト程度の放射線を当たり前のように浴びています。ですから、わがことでもある低線量被ばくについて、自分の体験と臨床経験、そしてさまざまな科学的研究の集積によって、何が起こるか予想できます。ネット上などで『御用学者』と揶揄(やゆ)されても、『正しいと思うことをお話しするしかない』と思っています。医者でもない活動家の話より、専門家であるわれわれの話を信じないと、世の中にあふれているリスクの判断基準を間違え、自分が損をすることになります。『東電がにくい』『国を信じられない』という気持ちも分からないこともないが、ちゃんとした曇らない目で見ないと、自身に不幸を招くことになりかねないと思います」

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