【熊本地震】ゆかりの宝刀にちなんだサイダー「蛍丸」発売 倒壊の阿蘇神社支援 収益一部を寄付

2016.6.9 09:40

特産品企画会社「阿蘇・岡本」が販売するサイダー「蛍丸」(同社提供)

特産品企画会社「阿蘇・岡本」が販売するサイダー「蛍丸」(同社提供)【拡大】

 熊本地震で大きな被害が出た阿蘇神社(熊本市)の復興を支援しようと、地元企業が神社ゆかりの宝刀の名を付けたサイダー「蛍丸」を発売した。会社は神社の近くにあり「今まで守っていただいた恩返しに」と、1本300円のうち100円を再建費として寄付。1億円集めるのを目標にしている。

 阿蘇神社は、4月16日未明の「本震」で、国の重要文化財に指定されている楼門が倒壊。3棟ある神殿も損壊し復興費用は最大で20億円に上るという。

 蛍丸は神社の宮司に代々伝わる刀で、合戦で刃こぼれした刀に蛍が群がる夢を見た翌日、刃こぼれがなくなっていたとの伝説がある。昭和6年に国宝に指定されたが、戦後、行方不明。特産品企画会社の「阿蘇・岡本」が試作し神社近くの門前町でくみ上げた地下水を使用。マスカット風味で蛍の光を連想させる淡い黄緑色となっている。

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