
NTCで行われたリオ五輪韓国代表のユニホーム発表会に登場した五輪出場選手ら=4月、韓国ソウル(AP)【拡大】
各競技における結果の違いは、競技人口の差というより、韓国のスポーツや体育に関する制度にある。
韓国は将来的に国家代表やプロ選手を目指す一握りのエリートのため、国策としてスポーツ強化、育成を図っている。その割合は、1%。99%の子供たちは五輪やプロ選手を目指してしのぎを削る世界とは全く別の世界にいるのだ。
韓国では儒教の教えが根強く残り、スポーツよりも学問が重視される傾向にあるという。逆に言えば、スポーツに対する理解は希薄だ。スポーツや体育の環境は3つに分けられる。
一つは、1%のエリートのためにある学校運動部。これは日本の部活動と違い、体育中学、体育高校と呼ばれるエリート養成のための部活動である。ただし、その数は中・高合わせても30に満たない。全国各地で才能を見いだされた子供たちは、こうした専門的な環境の中で能力強化に取り組んでいる。
一方、一般の子供たちがスポーツを楽しむ機会も設けられている。学校スポーツクラブと呼ばれるものだ。日本流に解釈するとサークル活動とも言え、運動機会やスポーツを楽しむ場としての課外活動である。ただし、学校スポーツクラブの対象は日本の部活動とは全く異なり、将来トップアスリートを目指す子供たちではない。