「このように自身のスキルを分解すれば、応用先が広がるし、それが応募の際の有効な自己PRにもなります。企業側も、『この人なら業界は違ってもすぐに成果を挙げてくれそうだ』と感じ、プロとして受け入れてくれるでしょう」(黒田編集長)
人材紹介会社の場合は、長年積んできた経験をストレートに活かせるポジションでの採用がメイン。
「例えば、セールス&マーケティング領域ならば、競合他社のシェアごと持ってきてくれそうな営業部長、エンジニア領域であれば、新規ビジネスの技術開発を一から担えるCTO(最高技術責任者)経験者などが求められますね。よく、『転職で新たな仕事にチャレンジしたい』と相談に来る40代以上の方がいますが、全くの異業界・異職種への転身は現実的ではありません。なぜなら、企業はその方の、仕事における失敗も成功も含めた『高い経験値』と、それに裏打ちされる『高い現場対応力』を評価し、採用のジャッジを下すからです。自分の経験がどんな場所でなら活かせるのか客観的に判断し、それに沿った求人案件にアプローチしてほしいですね」(齋藤氏)