そのためには、「協調性」を意識してみるのがいいでしょう。会社の中で、もしくはチームの中での自分の立ち位置を再度確認し、「その組織のために」と考えるだけで、努力の方向性が評価される向きに変わるはずです。
「営業は売ってなんぼ」なのも一つの事実ですが、それだけが仕事ではありません。環境によって違ってくるものですから、今いる場所では何が求められているのかをまず見極めることが大事ですよ。
【小倉氏の回答】
最近の風潮として「MBO(Management By Objectives and self-control)」という考え方を取り入れる企業が増えています。「自ら目標設定し、仕事を自己統制する」という評価制度のことで、経営学者のP.F.ドラッカーが提唱したものです。本来この制度は、一人ひとりが経営者視点で厳密に目標設定することが前提となっていますが、実際にはそうなっていません。上司・部下共に低い目線のままで、経営と連動しない目標を設定してしまっているために、実際の評価で達成度以外の要素を加味してしまっているのが現実です。ですから目標を達成しても評価されず不満に思うのも当然ですよね。
なぜ評価されないのか。それは、評価を行う際には「会社の方針」が無視できないからです。ならば、「自ら進んで、会社の方針に沿った目標設定をする」以外に、評価される道はありません。
つまり、この場合であれば「重点商品」を多く売る目標を自ら進んで立て、実際に売ればいいのです。