3つの「転職の目的」とは
私はこれまでに12回転職を経験しましたが、最初からこのような人生設計をしたわけではありません。遠い将来の目標のためではなく、そのときどきの状況を考えながら転職を決断してきました。
振り返ってみると、私にとっての「転職の目的」は3つあったように思います。
1つ目が、特に20代から30代前半までの「職を覚える(高める)ための転職」です。能力を身につけ、高めるために必要だった転職です。
2つ目が、30代半ばからの「仕事の場を得るための転職」。職業的なスキルを一番有効に使える場所がどこか、大きな仕事ができるか、一緒に働く仲間や報酬なども含めた「場」を選んでいく転職です。
そして3つ目が、「ライフスタイルに仕事を合わせるための転職」です。これは、主に人材価値を確立した段階からもう一歩先の働き方を選ぶことで、セカンドキャリアも視野に入れてのものです。
まずは「2年先にどうなっていたいのか」を考えてみては
皆さんが目標設定していく際、あまり先のことを考えすぎるのは効率的ではないと思います。
短期的には「2年先」。長期的には「35歳でどうなっていたいのか」。この2点でいいでしょう。
35歳までの時間というのは、ビジネスパーソンとして最も能力が伸びやすく、実績も作りやすいため、人材価値の土台を固めるうえで大事な時です。35歳の時にビジネスパーソンとしてどうなっていたいのかをイメージしつつ、そのために今できることが何か、身につけるべきものは何かを考えていけばいいと思います。