その際、1つのことを経験しスキルを習得していく単位としては、1年では短すぎる。私の経験からいっても、何かを習得するのに「カーブを描いて上昇できた」と実感できるのは、2年間程度の期間である場合が多いです。だから、長期的な視点を持ちつつも、まずは2年先の自分がどうありたいかを考えることで、今の時間を有効に使えると思います。
2年前の自分を振り返ることもしてみてください。「この2年間で自分は進歩しているか?」を点検するのです。もしできていないと感じたら、理由を考えてみる。そこに、2年先や35歳の自分について考えるヒントが隠されていることがあります。
株式会社楽天証券経済研究所
客員研究員 経済評論家
山崎 元氏
三菱商事就職後、12回の転職を経て2005年より楽天証券に。2010年より獨協大学特任教授も。株式投資や資産運用を中心に経済全般についての著作、論文を多数発表。転職・キャリアに関する執筆も多い。
(リクナビNEXT/2012年11月14日)