ビジネスにおいてグローバル化が進み、世界を相手に戦うことは、一部の特殊な人たちだけのものではなくなっている昨今。そんな中、「グローバル人材」に注目が集まっている。グローバル人材として活躍できる人の条件は?求められる英語力は?どんなスキルが必要?狙い目の業界や、今後ニーズが高まる職種は?最新トレンドも含めて、専門家に話をうかがった。
グローバルビジネスの最前線で活躍する射場瞬氏に聞く「グローバル人材」として活躍するための条件・身につけたいスキル
世界を相手に、自分は何をしたいのかを考えることが大事
このところ、20代や30代前半の方から「どうすればグローバル人材になれますか」という相談を受けることがよくあり、彼らの切実な危機意識を感じています。彼らに私が最初に聞くのは、「どんな分野でグローバル人材になりたいの?」ということ。人事やマーケティング、メーカーや商社など、職種や業界によって必要なスキルや知識は異なります。求められる英語力や用語も違ってくる。まず自分は何をしたいのかを決め、希望に近い分野でグローバルに通用する専門知識や語学の能力を持つことが効果的だと思います。
そのときには、好きなことや自分に向いていることを選ぶことが大切です。グローバルに働くのは、厳しい面もたくさんあります。でも、当たり前のようですが、好きなことなら頑張れますよね。これなら長く続けられるというものは何か。考える時間をつくってみてください。
グローバル人材に求められる4つのスキル
グローバル人材に必要なスキルは次の4つ--「コミュニケーション能力」と「自分で問題の解決方法を考える力」、「人を巻き込んで解決する力」、そして「想定外の事態に対応できる力」かなと思います。