<人を巻き込んで解決する力>
情熱を持ってチームを動かし、文化や習慣の違いを乗り越えてメンバーをまとめていく力のこと。例えば、急に僻地に派遣されたとして、未知の国で現地の人たちを動かし、未知の課題を解決していけるか。マニュアルや正しいやり方がない中で、それができるのがグローバル人材だと思います。こうした力を得るために、アメリカでは「自分が上司の上司ならどうするかを常に考えろ」と言われます。この意識があるかないかで、力の差が大きく開く。日本の会社でもこの姿勢で仕事に取り組めば、身につけた力は必ず世界で通用します。
<想定外の事態に対応できる力>
世界を相手に働くということは、文化や言葉、習慣が違う人たちと仕事をするわけですから、想定外のことが次々と起こります。現地の工場に製造を依頼して、納品日に連絡したらまだ手をつけてもいない。そんな経験を私も何度もしました(笑)。そんなときもヘコまない。むしろ常識の違いを面白がる。そして、次の一手を即座に考える反射神経が必要なのです。
私のかつての同僚は、海外出張がない時期が続くと「反射神経を鍛えてくる」と、休暇を利用して僻地を訪れていました。そうした旅行もお勧めですし、毎日の仕事でも、価値観が合わない人を苦手だと思わずに、考えの違いを受け入れる努力をする。そんなこともいいトレーニングになります。実は日本ほど何事もきっちりと動く国は稀で、日本の常識は世界の非常識。それがわかると、どんなハプニングに出会っても笑い飛ばせるようになる。これができれば、世界は広くて、多様で、本当に面白い。ぜひ存分に楽しんでください。