米国では大学選びに「ハーバードの神通力」はきかない 日米の決定的な差とは? (2/3ページ)

2013.9.22 06:00

渡辺由佳里(右)さんとネイト・シルバーさん(左)

渡辺由佳里(右)さんとネイト・シルバーさん(左)【拡大】

 「成績以外にも、何をしたいのか、何を学びたいのか、学生生活をどういう場所で送りたいのかなどで決めます。まずは大きい大学か小さい大学か。小さいほうが好きな子にはリベラルアーツ専攻の学校を薦めます。こちらのほうが教授から直接教えてもらえることが多く、じっくり学べます。次に田舎か都会か、西か東か、北か南か、校風が自分に合っているかどうか、といったところです」

 学びたい専攻が強い大学を選択するが、それには大学の周辺環境も含まれる。例えばウォール街やメディアで働きたいと思う学生はコロンビア大学やニューヨーク大学を選ぶ。インターンでコネを作れるからだ。演劇や音楽が好きで脳科学に興味を抱いていた渡辺さんの娘さんはニューヨーク市に行きたいという願望が強く、人種が混じっていてリベラルで脳科学に強いという理由でコロンビア大学に進学した。

 日本では有名大企業への就職率から大学を選ぶ傾向があるが、そもそもアメリカの学生は「なんとなく安心な大企業に就職しよう」と思って大学を選ばない。

 「どんなに有名大学の出身でも、親の強力なコネがないかぎりは、インターンや仕事の経験がない卒業生にまともな就職はほぼ無理です。そこが日米の決定的な差です」と渡辺さん。

日本のような新卒での定期採用がシステムとして存在しない

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