運動器を効果的に鍛える体操教室。長寿社会の中で健康へのニーズは強まる一方だ【拡大】
超高齢社会の進展に伴い、年金給付や医療費、介護費など社会保障にかかわる財政コストはますます増加することが予想される。一方、長い自由時間と豊かな資産を持ち、まだまだ元気である団塊世代を中心とする、これからのシニアは高次の欲求を満たすため第二の人生をアクティブに挑戦する人が増加する。
シニアが活躍し健康になれば、財政コストの増大や消費の低迷などわが国の課題の解決に役立つとともに、シニアの活躍を支援する新しいビジネスが誕生する。超高齢社会の到来に伴い、シニアが活躍し日本全体が輝きを取り戻すことが期待される。
シニアが輝く社会
団塊の世代が65歳を迎え、日本の高齢化率は25%を初めて超えた。その中核をなす団塊世代は約660万人で、10年後には75歳を迎える。
寿命の延伸により団塊世代を中心とするシニアはリタイア(65歳)してから死ぬまで約20年間もあり、資産も豊富で(全国金融資産の6割)、まだまだ元気である。従来の高齢者のように退職後の余生を家族や地域・社会に支えられ、のんびりと過ごすというより、高次の欲求を満たすために、人生の第二幕を積極的にチャレンジする人が増える。