運動器を効果的に鍛える体操教室。長寿社会の中で健康へのニーズは強まる一方だ【拡大】
米国ではリタイア後に再チャレンジする人生を「アンコールライフ」と呼ぶという。
シニアが活動的になれば、医療費や介護費は抑制でき、高齢者ならではの経験や知を社会へ生かすことも可能となる。そればかりか、こうしたシニアのアンコールライフを後押しするため新しい商品やサービスが生まれ、国内消費市場の底上げも期待される。
医療・介護といったシニアの安心を担保するビジネスとは別に、こうしたシニアの活躍を後押しするビジネスとして、以下3つの分野が想定される。これらアンコールライフマーケットは10年後に2倍、30兆円に達すると三菱総研では予測している=表参照。
(1)活躍の対象となるビジネス
第一に、シニアが第二の人生を積極的に過ごすため活躍の対象に関連するビジネスが想定される。楽しく過ごすだけでなく他人や社会に「認められたい」という高次欲求に対応して、「社会参加」や「趣味を究める」などのニーズが高まる。再挑戦のための自己投資として「学び」のニーズも高まる。