田中さんは3つの鍵を挙げる。1つは「膀胱(ぼうこう)の見える化」。同ホームでは、小型の膀胱内尿量測定器「ゆりりん」を入居時などにつけてもらい、個々の排泄サイクルを把握する。特に、夜のサイクルを知るのが重要。起こす時間を知るためだ。
2つめは、良い便を作ること。下剤は便の状態が悪くなる。「バナナ便」を出すために、水分を1日に1500ミリリットル、食物繊維を15~16ミリグラム取る。食事で不足する場合は、市販の食物繊維「サンファイバー」(通販などで購入可能)を足す。
3つめは寝かせきりにしないこと。起こさないと関節の動きが悪くなる「拘縮」が進むし、活動量が少ないと、トイレで踏ん張れる力が出ないためだ。「とにかく、ベッドから出すこと。縁側に行けば光を浴びることができるし、近所の人が声をかけてくるかもしれない。地域との関わりは縁側からです」