3Dプリンター、将来は一家に一台? 何かが始まる予感 (3/3ページ)

2014.2.2 12:07

 聞けば、みなそれぞれ、好きにやっているとのこと。

 家族のフィギュアを作る、自分の手をスキャンしてフォークにする、お気に入りの湯呑(の)みに自作のオブジェを合体させて新しい湯呑みを作る、ペットをスキャンしてぬいぐるみにできないか試すなど、やりたい放題。

 なんだ、使い道決まってないのかよ、とここで思った人は残念な人である。決まってないからこそ、面白いことができるチャンスなのだ。すごいアイデアを思いつけば、ビジネスにだってなるかもしれない。

 私も考えてみた。たとえば自分の足をスキャンして、ぴったりのサンダルを作るなんてどうだろうか。

 何かが始まりそうな予感がぷんぷん漂ってくる3Dプリンター。今は、何をすれば面白いか考えるのが面白いという、一番自由で楽しい段階にあるようだ。

【プロフィル】宮田珠己

 みやた・たまき 昭和39年、兵庫県生まれ。旅行やヘンなものが好きなエンタメ系ノンフィクション作家。著書に『ときどき意味もなくずんずん歩く』『だいたい四国八十八ヶ所』など。

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