■ジャム作り 一度冷凍し、煮詰め過ぎない
イチゴの生産量日本一の栃木県。県農業試験場いちご研究所によると、栃木県内のイチゴのほとんどがハウス栽培。技術革新で寒い時期からの収穫が可能になり、12月から5月までが主な収穫期だ。
大粒で甘いイチゴが収穫されるのは寒い時期。気温が低いとイチゴの花が咲いてから赤くなるまでの期間が長く、実が大きく成長するためだ。暖かい春先になればなるほど赤くなるのが早いため、小粒で酸味の多いイチゴが増えてくる。
酸味の多いイチゴは生クリームやカスタードなどのスイーツ、ジャムなどのアレンジに合う。
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズの佐藤弘和・ペストリー料理長(パティシエ)によると、ジャムづくりのコツは一度、冷凍すること。「果肉の組織が壊れるので、火にかける時間が短くできる。ジャムを発色よく仕上げるには大きめの鍋で短時間に加熱し、煮詰め過ぎないことがポイント」と話している。