何歳から年金を受け取るか、悩ましいところだ【拡大】
月に0・7%の増額率だと、65歳での受け取り開始を追い越す時期は、受給開始から11・9年後。66歳で受け取り始めれば、「分岐点」はおおむね78歳、67歳スタートならおおむね79歳となる。年金は生涯受け取れるから、その後は繰り下げをした場合の方が「お得」になる。ただし、注意点がある。
佐々木さんは窓口で、「あなたの場合、繰り下げをすると『加給年金』も受け取れませんよ」と指摘された。加給年金は、年金のいわば「扶養手当」。妻が一貫して専業主婦だった元会社員に上乗せされる。加算もあるから年額約40万円と大きいが、厚生年金を繰り下げている間は受け取れない。このため、加給年金を受け取れる人の場合は、分岐点が11・9年後よりも先になる。
佐々木さんは加給年金を含めて計算してもらい、納得して繰り下げを決めた。「自分で計算していないから、良かったのか悪かったのか、よく分からない。でも、私が死んだ後も、増えた厚生年金額が妻の遺族厚生年金に反映するからいいんじゃないか、と思っている」