がんの分子標的治療薬に皮膚障害の副作用 皮膚科専門医参加で改善 (2/3ページ)

2014.6.29 18:04

 がん細胞の増殖や進行に関わる複数の酵素を阻害するタイプの薬(マルチキナーゼ阻害薬)では、「手足症候群」という症状が出る。手足に赤みや痛みが出て重症化すると、やけどのような水泡と激しい痛みに見舞われる。

 積極的に相談を

 こうした症状は、分子標的薬の投与前から治療や予防の計画を立てておけば、的確な皮膚障害の治療薬の投与や塗り薬、スキンケアで改善できる。ところが、各地のがん専門の医療施設以外は、がんのチーム医療に皮膚科の専門医師が参加することが少ないという。

 早くから皮膚科を含めたチーム医療を展開している静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)の清原祥夫(よしお)皮膚科部長は「分子標的薬の延命効果がある患者ほど皮膚障害が出やすいというデータがある。その点を見極め、救命を優先しながらも、容貌の変化や行動の制約などにつながる皮膚障害を改善し、患者の精神状態を含めた生活の質を高める必要がある」と強調する。

治療中の皮膚障害も改善する可能性が大きいので、積極的に相談を

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。