がんの分子標的治療薬に皮膚障害の副作用 皮膚科専門医参加で改善 (3/3ページ)

2014.6.29 18:04

 同センターにがん治療で入院した60代の女性は、分子標的薬による「乾燥性皮膚炎」になった。「しっとりした玉の肌だったのに、抗がん剤をやめたい」と落胆。しかし、清原部長らが塗り薬やスキンケアで保湿効果を高める治療を行い、元の肌質を取り戻した。その結果、分子標的薬の服用を中止することなく治療が続けられ、効果が出ている。

 清原部長は「皮膚科の医師が、がん治療に関わり、内科など他の臨床科と協議する体制が地域ぐるみでも取られるようになりつつある。治療中の皮膚障害も改善する可能性が大きいので積極的に相談してほしい」と話している。

 ●=やまいだれに挫のつくり

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