野沢桂子・アピアランス支援センター長は「治療のために仕方がないとはいえ、外見が変わってしまうことは患者さんにとって大きなストレス。治療前の説明で脱毛の話を聞いてパニックになる患者さんもいる。ウイッグ(かつら)や化粧品の利用で外見ケアが可能なことを伝えることで、患者さんの気持ちが少しでも楽になり、社会とつながる助けになれば」と話す。
がん患者の9割は、がんになったとき、最初にインターネットで情報を収集している。同センターは、ネットにおける外見ケア情報約300件が適切な内容かを検証。その結果、約4割が「正しくない」「判断できない」内容で、中には高額なサプリメントやマッサージ器具、サービスを勧めるものもあった。
患者向け冊子も、さまざまな情報が根拠のはっきりしないまま掲載されており、患者の生活にマッチしていないものや症状を考慮しない情報も多かった。同センターではこれらの情報を検証し、患者の生活実態に合わせ、アドバイスの見直しを行っている。