外科手術なしで「鼓膜再生」 細胞を活性化、3週間で聴力回復 (3/3ページ)

2014.8.9 17:08

中耳炎で、50年間穴が開いたままとなっていた89歳男性の鼓膜

中耳炎で、50年間穴が開いたままとなっていた89歳男性の鼓膜【拡大】

  • 3カ月後、鼓膜はきれいに再生(金丸真一医師提供)

 30年の悩み解決

 「聞き間違いが多く、長年苦しんでいたのが嘘のよう。十分に会話ができるようになりました」。手術の決心がつかず、約30年間鼓膜が破れた状態で、両耳に補聴器を付けていた70歳の女性は治療を受け、こう喜んだという。

 右耳の鼓膜に穴が開いた状態が約30年間続いたという61歳の男性は、施術の直後から聴力が回復。聴力は中度難聴とされる61・7デシベルだったが、4カ月後には36・7デシベルまで回復し、補聴器がいらなくなった。

 「これまで治療のチャンスがなかったり、昔から鼓膜が破れた状態が続いて諦めてしまったりしていた人が多い。鼓膜が正常に回復すれば、生活の質が上がります」。金丸医師はこう話し、施術を受けるメリットを訴える。

 ただ、鼓膜再生療法が成功するためには、耳だれがないことや活動性の炎症がないこと、以前に鼓室形成などの手術を受けていないことなどいくつかの条件がある。保険適用にはなっていないため、自費診療であることにも注意が必要だ。施術適応があるのは鼓膜に穴が開いた人のうち4分の1程度という。

 鼓膜耳の穴の一番奥、外耳と中耳の境界にある3層の薄い膜。外からの音を空気の振動としてとらえ、振動を電気信号に変える内耳へと伝える。鼓膜が破れると聴力が弱まるだけでなく、細菌感染を引き起こす原因にもなる。

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