近大広報部の横山創一さん(29)は、全面広告に込めた思いについて、こう語る。
近大は従来の大学の枠を超えた挑戦を続けている。環境問題に配慮して入試で紙の願書を全国に先駆けて廃止し、インターネットのみで受け付けるエコ出願を導入。世界で初めて卵からの完全養殖に成功した「近大マグロ」などの料理を提供する養殖魚専門店を大阪・キタや東京・銀座に出店して話題となった。こうした取り組みが奏功して今春の私大一般入試では「志願者数日本一」の座を初めて獲得している。
ただ、大学の序列や偏差値信仰を変えるのは簡単ではない。「少子化で市場が縮小するにもかかわらず大学は増えている。大学業界は国内でも有数の斜陽産業といえる。その厳しい環境に真っ正面から向き合うためにも新たな取り組みを続ける」(横山さん)
終らぬ挑戦の決意表明
今春以降も、外国語・国際系学部の開設計画や医学部・附属病院の堺市への移転などを発表し、近大マグロ養殖では豊田通商と新たな提携関係を構築した。英語表記の「Kinki University」が、風変わりや異常趣味を意味する「Kinky(キンキー)」とほぼ同じ発音だったことから「Kindai University」に変更することも明らかにした。