ただ、「こんな幼い子がドナーになっても大丈夫なのか」と少し不安にもなったが、主治医から「体重によって骨髄液の採れる量が決まるので、1歳でもドナーになれる」と説明され、安心したという。
難病を克服して
骨髄移植を受けたのは、発病から1年後の23年7月。咲さんは抗がん剤の副作用で頭髪が抜け、激しい頭痛に悩まされた。
めったに泣いたり弱音を吐いたりしない咲さんだったが、「頭が割れる」とベッドの上で転げ回る姿に、慶子さんも胸を痛めた。
苦しい治療を乗り越え、同年11月に退院したが、その後も大変だった。
「黴(ばい)菌(きん)が入りやすい食べ物には火を通さないといけないし、果物も皮をむいたものしか食べられない。イチゴの粒もダメなんです」と慶子さん。細かい制約が多く、給食も咲さんだけ別のものが用意された。