地域で育む「見守る目」 広がる認知症徘徊の模擬訓練 (2/3ページ)

2014.10.19 07:17

 ネットワーク構築

 大阪府の北部に位置する高槻市は人口35万人を超える中核市で、高齢化率は26・4%(今年6月末時点)。認知症の人は約7800人と推計され、徘徊対策として、衛星利用測位システム(GPS)端末の貸し出しや、事前登録した徘徊する恐れのある人が行方不明になった場合の捜索協力機関のネットワーク構築などに取り組む。昨年度からは徘徊模擬訓練も始め、市民らが実体験で捜索や声かけの方法などを学ぶ。

 各地に広がる徘徊模擬訓練で、モデル的存在となっているのが「安心して徘徊できる町」を目指す福岡県大牟田市(人口約12万人)だ。訓練は平成16年から始まり、今では年に1回、市内全域で行われる。今年9月の訓練には約2千人の市民が参加し、視察も殺到した。

 高槻市も以前視察に訪れ、参考にしているが、「人口規模の違いや近所付き合いが薄れている都市部の特徴などを考えると、そのまま導入するのは難しい」と同市長寿生きがい課副主幹の国広奈穂子さん。試行錯誤しながら、「ふだんの暮らしの中で見守る目を増やしていきたい」と話す。

行方不明者は1万322人

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