地域で育む「見守る目」 広がる認知症徘徊の模擬訓練 (3/3ページ)

2014.10.19 07:17

 みんな住みやすい

 高槻市の訓練には、約100人の市民や福祉関係者らが参加した。反省会では、「知らない人に声をかけるのは勇気がいる」「声をかけるタイミングが難しい」「会話が続かない」といった戸惑いの感想が聞かれる一方、地域での見守りの大切さを改めて感じたという意見も出された。

 講師を務めた大阪府認知症介護指導者の引野好裕さんは「認知症の人が住みやすい街はみんなも住みやすい街。街中で困っている人がいたら声をかけてほしい。訓練が、何に困っているのかに気づく目を養うきっかけになれば」と話している。

 ■行方不明者は1万322人

 警察庁のまとめによると、平成25年に届け出があった認知症の行方不明者は1万322人で、前年より715人増えた。多くが徘徊中に行方が分からなくなったとみられる。

 保護されても名前や連絡先などを正しく伝えられないケースがあり、今年5月には群馬県内の施設で保護されていた女性の身元が約7年ぶりに判明した。

 こうした問題を受けて大阪府警は先月、身元が分からないまま施設などで保護されている人の顔写真や特徴などの情報を記載した台帳を府内全65署に備え付け、家族らが閲覧できる全国初の取り組みを始めた。

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