『だからこそ、自分にフェアでなければならない。プロ登山家・竹内洋岳のルール』小林紀晴著(幻冬舎・1300円+税)【拡大】
□『だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール』
■山を離れてもあてはまる
本書を読んでまず知ったのは、地球上には、標高8000メートルを超える山が14座あることです。エベレストはすぐに思いつきますが、その他は、なかなか名前が出ないのが実情でしょうか。竹内洋岳(ひろたか)は日本人で唯一、その14座すべての登頂に成功した人物。いわゆる14(フォーティーン)サミッターです。
達成できたのは世界に31人だけ。標高8000メートルの世界は、酸素と気圧が平地の3分の1、気温は平均マイナス35度。山ごとに、登頂の死亡率も出ています。一番低いのはチョー・オユーの2・5%ですが、一番高いアンナプルナだと40・8%に跳ね上がります。この山は過去に130人が挑戦して、53人が命を落としました。