受講者はこの数年、リタイアした「団塊の世代」の男性が目立つ。東京ガス都市生活研究所が団塊を含む昭和21~25年生まれの首都圏在住男女約千人に実施した平成25年の調査では、男性の5割超が「妻が不在のときに自分の食事を用意できるようになりたい」と考えていた。専業主婦の多い団塊では、家事・育児をもっぱら妻が担った家庭が多く、「妻に迷惑をかけたくない」という気持ちがあるようだ。
団塊が高齢者に仲間入りし、サラリーマンだった男性の多くが職場を離れ家庭や地域に戻ったが、企業戦士として家庭を顧みず働き続けた彼らの中には、自立できない夫もいる。
夫とすれ違いの生活をしていた妻も多く、夫のリタイア後に夫婦で過ごす時間が増えた人が男女とも約8割。「配偶者に自立してほしい」と望むのは男性の約2割に対し女性は約6割に上り、妻が従来通り自分の生活を続けたいと考えている様子をうかがわせた。