夫がストレス
リタイア後の夫が趣味も仲間もなく、「わしも」と妻についていく様子が「わしも族」「ぬれ落ち葉」などと呼ばれたのは平成元年頃から。最近は夫が原因で妻が体調を崩す「夫源病(ふげんびょう)」が話題になっている。医師の石蔵文信大阪樟蔭女子大教授(59)が命名、23年に同名の本を出版したのがきっかけだ。
石蔵教授は、男性更年期外来で患者に付き添ってきた妻から夫の様子を聞き取るうち、更年期障害のような症状が表れている妻が大勢いると気付いた。夫の何げない言動や存在自体が妻の強いストレスとなっていたのだ。寝込んでいる妻に食事を要求したり、リタイアした途端に妻にまとわりついたりといった夫が原因になりやすいという。
妻のお荷物にならないようにと石蔵教授が開いている料理教室では、「肉はどうやって洗うのか」との珍問が飛び出すなど全くの初心者が少なくない。石蔵教授は「男性の食の自立が、夫婦円満のカギ。おいしくできても感想を求めると嫌がられる。自分で作って自分でおいしく食べる自己完結がベスト」と助言する。