■家庭顧みなかった「企業戦士」
「団塊の世代」では、結婚後に専業主婦となる女性が多かった。女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は結婚・出産期に低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇する「M字カーブ」を描く。平成14年版厚生労働白書によると、団塊を含む昭和21~25年生まれの女性は前後の世代よりM字型の底が深かった。
一方、男性のサラリーマン化が進み、夫は家族と離れた場で働くようになった。激しい出世競争の中、家庭を顧みずに働く「企業戦士」「モーレツ社員」という言葉も生まれた。昭和61年には、団塊夫婦の「家庭内離婚」を象徴するような名作CM「タンスにゴン。亭主元気で留守がいい」(大日本除虫菊)が共感を呼んだ。