突然、会社が危機に
はんだ付けとは、鉛とスズでできた「はんだ」を熱で溶かして固めることで接着剤のように使い、電子部品と基板などを接合させる技術。接合させる物自体は溶かすことなく、接合部を再加熱すれば修正が可能なため、溶接などとは異なるメリットを持つ。
野瀬さんがはんだ付けに関心を持つようになったのは、ある出来事がきっかけだった。
ノセ精機で専務だった平成12年。小型の光センサーを納めていた取引先から突然、納品打ち切りの連絡を受けた。人件費が安い中国の企業に発注する、というのだ。
当時、この製品を1日3万個出荷し、年間で1億5千万円を売り上げていただけに、思い直してもらうよう交渉したが、抵抗もむなしく2年後に受注がゼロになった。