【江藤詩文の世界鉄道旅】ニューヨーク・グランドセントラル駅(3)伝説に彩られた“知る人ぞ知る”3つの“おいしい”スポット (2/3ページ)

2015.3.8 18:00

コンコースの喧噪とは無縁のひっそりした空間。禁酒法時代がコンセプトのバー「キャンベル・アパートメント」

コンコースの喧噪とは無縁のひっそりした空間。禁酒法時代がコンセプトのバー「キャンベル・アパートメント」【拡大】

  • お酒を飲むにはまだ早い午後4時前でも、店内はすでにほぼ満席だった
  • 右が列車で左がオイスター。誰も気に留めないこの表示に思わずくすりと笑ってしまった
  • 「オイスター・バー」は観光客も多くカジュアルな雰囲気。今度こそ“ささやき”を試してみたい
  • 「ジャパンウィーク2015」が開催された「ヴァンダービルドホール」。撤去が終わった数時間後には次のイベントの準備が始まった
  • 「ヴァンダービルドホール」の入り口に飾られたジャクリーン・ケネディ・オナシスのプレート。1960年代後半から70年代初期にかけて鉄道の衰退に伴い取り壊し計画が持ち上がったが、ジャクリーンをはじめ著名人が立ち上がり、裁判で保護を勝ち取ったことを記念している
  • 前回紹介した、ティファニーのガラスと真鍮でできている時計台のある地上メインコンコースの案内所。地下のダイニングコンコースにあるこの案内所は、内部が地上とつながっているそうだ
  • 個人的には東階段の裏手にある「アップルストア」も見逃せないスポット。旅行者でもWi-Fiをパスワードなしで利用できて、充電も無料。愛用しているiPhoneにちょっとした不具合があったが、「ジーニアス・バー」で待ち時間なく直してもらえた

 仕上げにシャンパーニュ「モエ・エ・シャンドン」をこぼれるまで注ぐ、なんだかもったいないようなシグネチャーカクテルなど、カクテル好きが多いニューヨークらしいラインナップが充実している。ほんのり甘くやわらかなパンに、ローストビーフを5枚も挟んだサンドイッチといったフードメニューもいい。

 ふたつめは、グランドセントラル駅のグルメスポットといえば外せない「オイスター・バー」。さまざまな種類の生ガキやクラムチャウダーで知られる、独特のアールを描く天井が優美な空間だ。このアーチ型の天井は「ささやきの回廊」と名付けられ、アーチの対角線上の端と端に立ち、一方の隅からアーチに向かって話しかけると、声が天井のカーブに沿って反響し、もう一方の隅へ届くらしい。きびきびとホールを取り仕切っていた中年男性によると、私のような若くない女性のくぐもった声は聞こえにくく、男性のバリトン・ボイスや、若い女性のソプラノがよく響くそうだ。ぜひ試してみたかったのだが、こちらはあいにくひとりぼっち。「とてもロマンチックな回廊ですから、カップルで出直してください」と言われてしまった。

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