3つめは、もともと中央待合室だったという「ヴァンダービルドホール」。かつては長距離列車の出発を待つ乗客のために、大理石のベンチがつくりつけられ、オーク製のがっしりとしたベンチがホールいっぱいに並べられていた。
いまでは新製品の展示会や世界各国の旅行展、物産展などが開かれるイベントスペースになっていて“世界でもっとも注目される情報発信地のひとつ”として、ホールの予約はなんと4年先まで埋まっているという。ちなみに、日本プロモーション・イベント「ジャパンウィーク2015」が開催されたのもここだ。ジャパンウィーク期間中は、みそ汁や豆腐ディップ、うどん出汁などの試食や、たこ焼き、シュークリーム、日本酒などの実演販売が行なわれ、ニューヨーカーたちが舌鼓を打っていた。「ここを通れば、なんかおもしろいことやおいしいものが見つかる」と、ニューヨーカーの必見エリアになっているらしい。
昼間からやっているバーに立ち寄ったりして、けっきょく6時間近くも駅を散策してしまった。「ニューヨークと東京、どちらの駅がエキサイティングだった?」とショーン。今度はわれらが東京駅をじっくり探検してみたい。
■取材協力:デルタ航空
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら