すなわち、自分の指摘する部分にこそ問題のすべての要素が詰まっており、その点を突けば事態が一気に好転すると強調する点に特徴がある。
もちろん、誰もそれを本気にしていないし、そんな簡単ではないことは十分に知っている。意地悪な言い方をすれば、おうおうにして、強調して語る人の自己承認意欲の一つであるともみられる。あるいは語学学校や大学の教養学科の単なるセールストークということもある。
そう、残念ながらおさまりのよい尺度など思い至らない。だから少なくても「これが正解だ!」と大きな声で言う人の指摘は嘘だとの前提で、如何に誠実に迷うかがまともな態度になる。
今の時代、白黒をはっきりつけないのは流行らないらしい。煮え切らないとも形容されるし、エッジが効いていないと批判的な見方もされる。そんなことに怖がることはない。
怖がるべきは、迷って前進しないことで、迷いながら前進するのであれば周囲の雑音は気にする必要がない。
ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。
安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)とフェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih