カレー米にリゾット米、すし米など、料理に合わせた専用米が登場している。日本人の主食として不動の地位を築いてきた米だが、食の多様化によりパンや麺類に押され気味。最近は各国の多彩な料理を家庭で調理することが増えているため、イタリアンやエスニック料理に合う米も求められている。生活必需品ではなくコーヒーや紅茶のように、米の嗜好(しこう)品化が進んでいる。(村島有紀)
米は嗜好品
「カレーに合う米『華麗舞(かれいまい)』です。粘りが少なくチャーハンにも合いますよ」
百貨店、横浜高島屋(横浜市西区)で開かれた催事「ニッポン放送 うまいもん祭り」。出展者の一人で、米卸業「ミツハシ」(神奈川区)の外山幸一さんが来場者に話し掛けた。炊きたてのご飯を試食した主婦は「初めての食感。カレーに良く合いそう」と驚いたような表情を見せた。
「華麗舞」は、細長くパラパラしたインド型長粒米「密陽23号」と日本の短粒米である「アキヒカリ」の交配により育成された。表面の粘り気が少ないのに、中がもっちりしていて、味が染み込みやすいのが特徴だ。通常より2割水を減らして炊飯すると、さらりとしたご飯が炊き上がる。