料理に合わせた多彩な米を開発するのは、独立行政法人農研機構中央農業総合研究センターなど。平成23年には、すし専用米「笑みの絆」を誕生させた。あっさりとしたハツシモ系の新品種で酢との相性がよく、適度な粘りで握りやすい。また、昨年はリゾット専用米「和みリゾット」が登場した。イタリア産リゾット米「カルナローリ」と日本の米を掛け合わせ、日本の米よりも、一回り大きいのが特徴。ただ、内部の空洞も大きいため、水分の吸収が良く、生米から炒めて作るリゾットを簡単に作れるという。
「華麗舞」「笑みの絆」「和みリゾット」を栽培している茨城県筑西市の「大嶋農場」代表の大嶋康司さんによると、料理専用米は少量ずつ買い求める人が多い。大嶋農場では「華麗舞」を450グラム(約3合)で540円、「和みリゾット」を同648円で販売。通信販売や百貨店などで扱われている。
大嶋さんは「パンや麺類を主に食べる家庭もあり、米はもはや嗜好品の一種になっている。3合なら家族4人が1食で食べ終わる。これからは、料理に合わせた米を選ぶ時代かもしれない」と話す。
パラパラご飯
世界的には、ふっくらしてモチモチした日本の米(単粒米)ではなく、パラパラした食感の長粒米のほうが多く栽培され、それに合わせた料理が多い。各国の多彩な料理を家庭で調理することが増えており、家庭用でも国産の長粒米を普及させようというプロジェクトも進む。