帝京平成大薬学部の斎藤充生准教授(医薬品情報・安全性学)は「コーヒーは苦いので大量に飲もうとする子供はいないだろうが、甘い味付けのエナジードリンクは子供にも飲みやすい。気づかないうちにカフェインを大量摂取してしまう可能性があり、注意が必要だ」と指摘する。
リトアニアでは昨年11月、未成年者(18歳未満)へのエナジードリンクの販売を禁じる法律が施行された。また、米国医師会も若者へのエナジードリンクの販売規制を呼びかけている。
売り場の工夫を
エナジードリンクの問題が注目されているが、カフェインはコーヒーやお茶など天然の食品にも含まれ、清涼飲料水などにも食品添加物として使われている。
内閣府食品安全委員会によると、カフェインを過剰摂取したときの人への影響として、心拍数の増加や興奮、不安、不眠症、下痢、吐き気、めまいなどが挙げられる。また、肝機能が低下している人では高血圧リスクが高くなることや、妊婦では胎児の発育を阻害する可能性が指摘される。