カフェインの取り過ぎに注意を呼びかけている国もある。カナダとオーストリアでは妊婦に対し、1日の摂取量を300ミリグラム、英国は同200ミリグラムまでにするよう求めている。カナダは子供についても4~6歳は1日に最大45ミリグラム、7~9歳は同62・5ミリグラム、10~12歳は同85ミリグラムまでとしている。
エナジードリンクと比較されることの多い「医薬部外品」の栄養ドリンクは、含まれるカフェイン量について1本50ミリグラムまでと基準がある。これに対し、「清涼飲料水」に分類されるエナジードリンクや缶コーヒーには基準がなく、医薬部外品で認められないような量が入ったものも売られている。小さな子供には過剰摂取となる可能性があるので、カフェインの多い飲み物は、子供が誤って飲まないよう注意が必要だ。
消費生活アドバイザーの池見浩さんは「カフェイン量によっては、子供の手に取りにくい場所に並べるなど売る側の配慮も必要ではないか」と指摘している。