『腸が若返る新・健康法10分のゴロ寝で10年長生きできる!』瓜田純久著(扶桑社・1300円+税)【拡大】
□『腸が若返る新・健康法 10分のゴロ寝で10年長生きできる!』
■試したい超簡単な便秘解消法
「あと10年寿命が延びる」と言われたら、あなたはどのような人生設計を思い浮かべるだろうか。本書を語る上で欠かせない「腸内ガス」という言葉。便秘の人は1日に50リットルものガスが腸内に充満し、それが腸の老化の原因になるそうだ。腸の老化が健康長寿を脅かすさまざまな病気を引き起こすことがあり、その腸内ガスさえ減らせば腸が若返って便秘も解消されると言うのは、腸内ガスの第一人者である医師・瓜田純久氏。大学病院総合診療科の中でも日本一患者数が多いといわれる東邦大学医療センター大森病院総合診療科教授で、患者さんを診察している。
腸にまつわる健康本は実に多い。だが、本書には「1日10分のゴロ寝」をするだけで便秘が改善され、腸内ガスが減り、腸が若返るという、これ以上ないくらいの簡単メソッドが紹介されている。中でも意外だったのは、「便秘になったらサラダを食べるな」ということ。たいていの人は、便秘になったら食物繊維を摂(と)らねばと、サラダやおひたしを積極的に食べようとする。しかし、瓜田先生によると「便が大量にたまっている人がさらに便のもとになる食物繊維を摂ると、腸管内にますます便が貯留して逆効果」なのだという。しかも、腸内ガスを産出する原因にもなるというから、気をつけておきたい健康情報だ。
中高年だけでなく、若い女性にも耳寄りな「1日10分のゴロ寝」という超簡単な便秘解消法。ぜひ、日常の隙間時間に試してほしい。(瓜田純久著/扶桑社・1300円+税)
扶桑社書籍第1編集部・奈良岡崇子