『ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』ダーグ・ソールスター著、村上春樹訳(中央公論新社・1700円+税)【拡大】
主人公の選択にいちいち腹を立て、その結果の行動にびっくりしながら読むことになる。なぜそんなことをしてしまうのか、愚かで止めてやりたくなるが、愚かすぎるせいで最後まで目が離せない。そしてラストには、なぜか自分も「幸運を!」と、祈ってあげなければならない気になる。ナンバリングにすぎない物語の中で格闘する男に、多くの読者の驚きの眼差(まなざ)しが注がれますように。(中央公論新社・1700円+税)
評・暁方ミセイ(詩人・作家)