だしをすすると、薄味が多い関西の店としては、やや濃いめなのがわかる。「コロッケはもともとソースにかけて食べるものだから、濃いめのだしが合うのではないですか」。中井さんの説明に納得。そのだしを吸ったコロッケとそばを堪能、完食した。コロッケうどんも同じ値段。
男性店長によると、コロッケそばは30~50代男性に人気という。
中井さんは「コロッケそば・うどんは、コアな支持者がいるんです。そのメニューを出し続けて半世紀近く。店にとってなくてはならない」と胸を張る。関西人にとっては珍しい組み合わせだが、「天ぷらそば・うどんもあるわけで、固定観念を持つ必要はない」と話す。
株式会社汐屋はほかに3店のそば・うどん店を運営し、うち1店でもコロッケそばがメニューに入っている。
箱根そばに資料残されず
一方、首都圏でコロッケそばを広めたとされる「箱根そば」。運営する「小田急レストランシステム」(東京都渋谷区)によると、小田急電鉄の駅構内を中心に店舗展開し、東京、神奈川に52店。そのすべてにコロッケそばがある。1号店は昭和40年に小田急新宿駅構内にオープンした。