まず親と学校、両者が安直なレッテル貼りをやめる大人な対応が健全な関係のスタートです。
2.なぜ、正当な要求が「モンスター」に見えるのか?
私個人としては、親を「モンスター」呼ばわりすることを好みませんが、一般的な用語となりつつあることを踏まえ、本稿では便宜的に「モンスター」の用語を使います。
では、親から学校への要求の事例を具体的に挙げてみます。みなさんならどう判断しますか? 「正当な要求」と思うなら○、「モンスターな要求」と思うなら×をつけながら読み進めてみてくだい。
モンスターペアレントと普通の親の「境界線」
▼ケース1
あなたは学級担任です。黒板の文字について親から次のような要求が出ました(なお、客観的に見ても、一般的な大きさ、見やすさで書いているとします)。
親A「黒板の文字はもっと大きく書くようにしてください」
親B「先生の黒板の文字は小さくて見えづらいので、もっと大きく書くようにしてください」