また、この要求の仕方には、大きな問題点があります。
それは、前担任と比較し、現担任に同じような人物像とやり方を求めていることです(この比較による要求の仕方が、もしパートナーや仕事の仲間に対してだったらと考えたら、間違っていることがよくわかると思います)。
比較しないこと。個性を認めること。
通常、父兄の皆さんはわが子の個性に応じて、「○○して欲しい」と学校側に要求をすると思います。
そこで申し上げたいのは、子どもに個性があるように、教師の側にも個性があるということ。
「学級通信の発行」などは、個性発揮の手段のひとつです。
きめ細やかに相談に乗ってくれる先生、音楽で引っ張る先生、子どもと一緒に体を動かすのが得意な先生……。タイプと長所はいろいろです。それが、わが子と合う場合・合わない場合があります。
「前の先生は学級通信を出してくれたのに、今の先生は出してくれない」という批判を子どもが聞いた場合、教師を見る目が変わります。そのことでせっかく教師が何か指導しても、聞く耳を持たなくなることもある。それは結果的に、子どもにとって大きなマイナスになってしまいます。