それが、「親がこうしたい」→「子どもが困っているように理由をつける」というのが、「モンスターな要求」になってしまう、または見えてしまう原因ではないでしょうか。
正当な要求の根本・本質・原点は、「子どものためになっているか」という一点です。それを言っている親の姿を見て、子どもが何を学ぶかです。「自分のことを本当に大切に思ってくれている」と子どもが思い、真っ直ぐに育つ方向の要求なら間違いないでしょう。
しかし、子どものためにならない「マイナスの教育」となるのなら、それは伝えるべき要求ではないでしょう。
親と学校の願いは、共通です。
それは子どもの成長を真に願っているということ。「モンスター」や「ダメ教師」などというレッテル貼りをせずに、同じ目的を持ったチームの仲間という意識を持って、歩み寄り、共に進む姿勢が大切だと私は思います。
(千葉大学教育学部附属小学校教諭 松尾英明=文)(PRESIDENT Online)