3年間で50本…なぜAV女優に? インテリ家族、東大院修了…異色の経歴 (7/7ページ)

2015.10.10 17:12

社会学者 鈴木涼美氏

社会学者 鈴木涼美氏【拡大】

 【田原】世の中にはセックスワークに対して、「女性はかわいそうな被害者。男性は搾取する加害者」という見方があるけれど、鈴木さんはどう思う?

 【鈴木】自分の体を売る仕事は、根底で嫌な思いがある一方、魅力も孕んでいると思います。経済的に豊かになったり、男性にチヤホヤされるのはうれしいし、普通の会社に勤めるより、風俗店の待機所で他の女のコとお客さんの悪口で盛り上がっていたほうがいいというコもたくさんいる。セックスワーカーに女性搾取の面がないとはいわないけれど、彼女たちを被害者ととらえると本質を見抜けないんじゃないかなあ。

 【田原】セックスワークに対してフェミニズム的な見方がある一方で、「売春は女性が技術やサービスを売っているだけ。他の労働と同じだ」という人もいる。これはどうですか。

 【鈴木】うーん、そういうふうにも割り切れないですね。たとえば吉原のソープで5万円のコがいたとしたら、彼女がもらう5万円の中には、人間的な魅力だったり感情といった労働以外のものが含まれていると思います。セックスワークはただのサービス業だという主張はいまアメリカで主流になっていますが、私は距離感を感じます。

 田原総一朗 1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。

 (村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)(PRESIDENT Online)

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